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  • フランスの三つの公共哲学~「自由主義」「共和主義」「多文化主義」 | Kousyoublog

    アンドレア・センプリーニ著「多文化主義とは何か」の三浦信孝氏による解説の中のフランスの公共を巡る政治哲学の整理が非常にわかりやすかったので紹介。『英米系の公共哲学で問題になる「自由主義」「自由至上主義」「共同体主義」「共和主義」などの用語は、リバタリアンを除けばフランス語にも対応する表現があるが、その意味するところはかなりずれている。アメリカリベラルは保守に対する左派で社会民主主義に近いが、フランスでリベラルは、レイモン・アロンがいい例だが、左翼からは保守とみられてきた。自由主義は公共的決定から「善」という価値の問題を取り除き、価値に対しては中立で、公共の善よりも個人の権利を重視する。テイラーのいう「実質」を問わない「手続き型社会」である。これに対して共同体主義者や共和主義者は、公共圏の問題にもコミットし、自由主義的政策から生ずる環境破壊や貧富の格差、公共道徳の退廃などの問題を指摘する。

    フランスの三つの公共哲学~「自由主義」「共和主義」「多文化主義」 | Kousyoublog
  • 「あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか」レイチェル・ハーツ 著 | Kousyoublog

    お話は納豆からはじまる。日ではこの大豆を発酵した品は非常に好まれるが、日人でなければ、ねばねばした糸を引き、独特の臭いが漂う納豆はとてもべ物とは思えない「嫌悪感」すら覚える何かだ。一方、同じ発酵品、イタリア・サルディーニャ島で好まれる羊のチーズ、カース・マルツゥは独特の臭いとともに生きた蛆虫の幼虫が入っていて、べる時には蛆虫が入ってこないように目を守る必要がある。カース・マルツゥに限らずペコリーノ・マルチェットなど虫入りのチーズは少なくない。現地の人々に好まれる虫入りチーズも、他の文化圏の人々には納豆同様に「嫌悪感」を覚えるだろう。 そんなと臭いの嗜好に関する嫌悪感から始まり、病気、道徳、秩序、他者、さらには人種差別や外国人嫌悪まで「嫌悪感」を生む脳のメカニズムと社会心理について、嗅覚心理学者である著者が現状の研究成果を一般向けにわかりやすくまとめた一冊。 あなたはなぜ「嫌悪

    「あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか」レイチェル・ハーツ 著 | Kousyoublog
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