→紀伊國屋書店で購入 このごろ気になっていることの一つは、占いの流行である。科学が発展し広く浸透してきている現代に、科学とは相容れないように見える占いの流行は、私には不思議である。我が家でも家族が朝のテレビで星占いなどの番組を見ながら、今日は運がいいとか、ラッキーカラーは何だとか話題にしている。「それは誰が決めていると思う?」と聞いたりすると、お父さんは夢がないなどと反論されて喧嘩になる。 この私の疑問を解くヒントになるかもしれないと感じるものの一つが、最近読んだこの本である。この本では、相対性理論や量子力学などの科学史上の大転換をもたらした発見を対象として、私などが常識だと思っていた見方とは少し異なる見方を展開している。 たとえば、アインシュタインの相対性理論は、それまで正しいと思われていたニュートン力学が、実は速度が光速と比べて小さい場合に成り立つ近似であって、速度がもっと速い場合には
![『科学的思考とは何だろうか-ものつくりの視点から』瀬戸一夫(ちくま新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4547c8b4e88f8d72671295dac2fa02e4e9df20d7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2FK%2FKinokuniya%2F20180502%2F20180502192652.jpg)