今年はフォークランド紛争が勃発してちょうど30年目にあたりますので、イギリスでは紛争にまつわる研究大会や資料公開などが予定されていますが、その一方でフォークランドの領有権問題がイギリス・アルゼンチン間で再燃しつつあります。 その理由は色々なところで報じられていますように、イギリスの民間会社がフォークランド近海の海底油田の試掘を始めようとしてアルゼンチンがそれに猛反発していることや、英王室のウィリアム王子が最新鋭の防空駆逐艦「HMSドーントレス」とともに同地に赴任してきたことが原因となっています。これに対してアルゼンチン政府はフォークランドの旗を掲げる船舶の寄港を禁止する措置をとり、南米諸国もこれに同調しています。すなわちフォークランドで石油を掘ってもタンカーで南米諸国に輸出することができなくなってしまうわけです。これに対してイギリスは原子力潜水艦を同海域に派遣したとも報じられ、両国間の緊張