【ナイロビ=古谷祐伸】一夫多妻を実践し、3人の妻がいる南アフリカのズマ大統領(67)が昨年10月、20人目の子に恵まれたことが南アで波紋を呼んでいる。赤ちゃんの母(39)は妻ではなく、ズマ氏の長年の友人の娘。「重婚とは別の問題だ」と倫理的に問題視されている。 多様な民族の伝統を尊重する南アでは、民族の慣習としての重婚が認められている。大統領も出身民族ズールーの伝統として5回結婚し、3人の妻がいる。さらに婚約中とされる女性もいる。 今回、赤ちゃんの母との関係は、地元紙タイムズの1月末の報道で発覚した。大統領は3日、「自分の行動の責任は取らねばならない。だから私は、彼女との間に子どもがいるのをきちんと認める。これは2人の問題だ」とプライバシーを主張しているが、結婚の意思は示していない。 同紙によると、赤ちゃんの母は、大統領の友人アービン・コーザ氏の娘。コーザ氏は6月開幕のサッカー・ワール