「そのころわたくしは、モリーオ市の博物局に勤めて居りま」――宮沢賢治の小説「ポラーノの広場」の冒頭がブラウザのウインドウを右から左に高速に流れていく。hitode909さんが作成した「速読ウェブサービス」が話題だ。 開発のきっかけは17日、三菱東京UFJ銀行のWebサイトの上部に目立つ形で警告が表示されたこと。不審なメールによるパスワードの不正入手やウイルス感染などを利用者に警告するメッセージが右から左へ流れる様が、テキストを左右にスクロールするHTMLタグ「MARQUEE」(マーキー)を連想させ、「古き良きインターネットっぽい」「マーキー! 滅んだはずじゃなかったのか!」「何これなつかしい」とネットユーザーの間で話題になっていた。 これを見たhitode909さんが「流れる速さで読まないといけないけど、これをだんだん速くしていけばmarqueeの流れに身を任せて高速に文字読める気がする」