どんな人間関係でも,後から嫌いになることはよくある。 しかし最初から相手の欠点ばかりを見ているのではなく,むしろニュートラルな状態,もしくは好ましく思っている状態から,だいたいの人間関係は始まるのではないか。 そして人間は完璧ではないので,いいときばかりではなく,失望させ合う。 その連続の先に,「好きなままでいさせてくれない人」を嫌いになっているのだ。 許せなかったある人のことを話したとき,友人は私に共感するでもなく,「(その相手は)普通の人だったんだね」と一言残した。 何が「普通」かは今でもよく分からない。ただし私はいつも「相手が自分ほど頑張っていないこと」に怒っていた。 男女,年上年下に関わらず,自分より頑張ってる人は絶対にいる。その中で,「自分より頑張ってない人」に時間を割く意味が分からなくなり,「好きなままでいられなくなる」ことはある。 年をいくつ取っても思うのは,同じ山を一緒に登