「その人らしく生きるのを助けるのが医療」をモットーに、日米の医療のさまざまな違いをわかりやすく解説します。 ER とは 夜中に子供が急に熱を出し、あわてて ER(Emergency Room)へ行ったものの、長時間待った挙句に解熱剤を飲まされただけ。それなのに、一か月後、驚くほど高額の請求が・・・。このような経験をされたことはありませんか? 日本の夜間休日時間外の救急医療と、アメリカの ER は同じではありません。しかし、日本では救急医療施設を ER と呼ぶこともあることから、アメリカに来た日本人の間で混乱が起きるようです。 アメリカの ER とは「救急救命室」と訳されるように、重篤な症状や怪我、例えば多量の出血、骨折、大やけど、心筋梗塞や脳梗塞の疑い、急性中毒症状、重症な精神疾患症状など、すぐに命に関わるような状態の患者を受け入れるための施設です。そのため、ER の医療者は、命に関わるよ
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