ボーイング社が開発した宇宙船、CST-100スターライナーに部品を取り付ける技術者。この宇宙船は帰還時に水面ではなく、陸上に降りる仕様で、減速用パラシュートと衝撃を和らげるエアバッグが装備されている。国際宇宙ステーションまで最大5人を運び、最高10回まで再利用可能。有人テスト飛行は2019年後半の予定だ。PHOTOGRAPH BY DAN WINTERS 宇宙旅行時代の幕開けが近づいている。米国では、スペースX社とボーイング社が手がける宇宙船がいよいよNASAの認可を受けるところまで来ている。ほかにも、バージン・ギャラクティックとブルー・オリジンという民間企業2社がそれぞれ進めている宇宙船の開発も本格化している。 宇宙開発を行うのは、米国企業やロシアの国家事業だけではない。2019年1月、中国は無人探査機を月の裏側に初めて軟着陸させた。イスラエルは、2019年4月に非営利組織スペースILが