2019年10月12~13日にかけて、各地で甚大な被害をもたらした大型の台風19号。重大な災害の起こるおそれがあるとして『特別警報』が出される地域も多くありました。 しかし、山梨県甲斐市には大雨・洪水・暴風警報は出たものの特別警報は発表されませんでした。 Twitterでは特別警報が発表されなかった理由は、『信玄堤』(しんげんづつみ)があったからではないかといわれています。 戦国時代に武田信玄が作ったものが現代にも生きる 甲府河川国道事務所によると、長野県・山梨県・静岡県を流れる富士川は平安時代から氾らんしていたそうです。 特に、富士川の上流である釜無川と御勅使川(みだいがわ)が合流する甲府盆地はたびたび洪水になっていました。 そのため、農民は家や畑が流されてしまうことに悩んでいたとのこと。甲斐の国の領主だった武田信玄は、農民たちが安定した暮らしができるよう約20年かけて川を治める工事をし