「深海魚を自分の目で見てみたい」伊藤 昌平さんの大冒険は、少年時代に手にした図鑑からはじまった。ロボット工学を学び、10年かけて水中ドローンを開発。そして世界初、深海1000メートル域へ。「海のすべてを知りたい。地球の謎を解き明かしたい」彼を突き動かし続けるのは、枯れない好奇心だった。 海に魅せられた男、伊藤 昌平。人生をかけた深海探検 「海で40年漁をしていたような漁師さんも驚くんです。"初めて見た、海の中ってこんなふうになってるのか" って」 キラキラと少年のような瞳で語ってくれたのが、水中ドローンベンチャー「FullDepth」で代表を務める伊藤 昌平さんだ。 もとは "子どもの頃図鑑でみた深海魚を自分でみてみたい” という純粋な動機だった。 そんな彼が成し遂げのは、「世界初、水中ドローンで深海1000m域到達」という快挙。 「海のことはまだまだ知られていない。たとえるなら、テニスコ