福井県は3日、国の特別天然記念物コウノトリのつがいが同県坂井市の電柱上の巣で温めていた卵がふ化し、少なくとも2羽のひなが誕生したと発表した。 県によると、親鳥は兵庫県豊岡市で生まれた6歳の雌と4歳の雄で、4月20日ごろに電柱の上に営巣した。5月下旬に親鳥がひなに餌を与えるしぐさをしたり、巣の下に卵の殻が落ちたりしていたため、県や市が確認を進めていた。順調に育てば、7月下旬~8月上旬ごろに巣立つ見通しという。 近隣住民が巣を撤去しないよう北陸電力に要望、同社は感電を防ぐため電柱に電気を通さない対応を取っていた。