朝日大学准教授 藤野良孝 「オノマトペ」を研究している藤野良孝です。 みなさんは、ビンのフタが固くて開かないとき「グゥーッ」と声をだしながら力を入れたら開いたことや、会議や商談前に「ターッ」と力をいれたらやる気がでたという経験はありませんか? この「グゥーッ」や「ターッ」、あるいは小鳥がさえずる「チュンチュン」、花火が打ち上げられる「ドカーン」、パンの触感を表す「モチモチ」や、鼓動の「ドキドキ」など、これらは全てオノマトペと呼ばれる言葉です。 私は、本来の言葉の定義にあてはまらないような「コトバ」に、何かとてつもない力が秘められていると思っています。実際に、オノマトペによって最高の力を発揮しているトップアスリートや会社経営社は大勢います。彼らは、オノマトペを使うことで力がでたり、気持ちが高まることを身体的、感覚的に知っています。 きょうは、この「魔法のコトバ」とも呼ぶべきオノマトペ