ただし、これは悪用禁止、とお伝えしておきましょう。「人を欺くためのグラフの使い方」を皮肉たっぷりに書いているものだからです。 例えば、使う必要のないところであえて立体グラフを使ったり、棒グラフで良いところにわざとイラストイメージ図を使ったりして、パッと見で数字の差が分からないようにするテクニックといったものです。 著者のニコラス・ストレンジ氏はフリーの経営コンサルタントで、マッキンゼーなどでキャリアを積んだグラフィックスのプロ。 カバーにはこんな文章が。 本書の目的は、人をだます図表づくりの技を伝授することだ。どうせやるなら、データをはぐらかしたりねじまげたりする方法を巧妙にブレンドし、うまく人を操りたい。 物事は全て表裏一体。資料にグラフが入っていると分かりやすい、パッと目に入りやすいというメリットがあります。 しかしそこには、ちょっと見ただけでなんとなくわかった気になってしまう、という