福島県郡山市で企業顧客のシステム開発を手掛ける福島コンピューターシステムは、情報セキュリティ対策を重要な経営課題の1つに位置付け、「プライバシーマーク」の取得など積極的な取り組みを進めてきた。さまざまな取り組みの中で重視したのが、電子メール利用におけるセキュリティルールの徹底と業務に支障をきたすほど増えた迷惑メールへの対策だった。 常務取締役の芳賀洋輔氏は、「取引先と開発案件の内容を電子メールでやり取りする機会が増えるなど、電子メールはもはや重要なシステムとなっています。電子メールの利用についてはもちろん社員を信頼しているものの、万が一情報漏えいなどの事故が起きれば経営に大きな影響を与えます。そこで技術的に対処できないかと考えていました」と話す。 従来、同社の電子メールシステムは社員有志で組織する「ネットワーク・ワーキング・グループ」が運用・管理を担当していた。メンバーはそれぞれに主業務を