東京・恵比寿を拠点に活動する「ライゾマティクス」は、インタラクティブな広告プロジェクトや先鋭的なメディアアート作品で注目されるクリエイター集団。コマーシャルとアートを両立する稀有な存在だ。代表取締役社長の齋藤精一氏は、デザインやアートの力を使い、「六本木アートナイト」や「MEDIA AMBITION TOKYO」などのアートプロジェクトを推進役として知られる存在。市民が参加できる場所と仕組みを創りあげる手腕には学ぶところが多い。オリンピックイヤーの2020年に向けて彼の挑戦を聞いた。 「まずつくってみる」 建築~広告を経て、ライゾマティクスの立ち上げまで 出身は神奈川県伊勢原市です。小学中学高校とバスケしかやって来なくて、頭の中が筋肉のような人です(笑)。大学で建築科に進んだのは、建築高校の時に見た「地図に残る仕事」というCMが心に引っかかって、デザインする仕事に憧れたんですね。東京理科大