カミソリで皮膚に傷を入れ、シラカバを燃やした煤を塗り込み、アオダモの煮汁で止血する。北海道札幌市在住の八谷麻衣さんは、アイヌの伝統的な手法で自らの肌に文身を施す。ヴォーカルグループ、マレウレウのメンバー(マユンキキ)としての活動で知られる彼女の、もうひとつの貌をドキュメント。写真は、2008年からアイヌの人々を追いつづけている池田宏が撮影。 * 八谷さんは、子供のころから自分がアイヌだとわかっていましたか? わかっていました。うちは両親ともアイヌなんです。「お前はアイヌだからね。それを恥ずかしいと思うんじゃないよ」と、物心つくまえから父に言われていました。 ご両親はアイヌの活動をなさっていた? 父はやってなかったけど、母はやっていました。母は川村カ子ト(かわむらかねと)* の娘なんです。川村カ子トアイヌ記念館での行事もあるし、保存会でアイヌの古式舞踊を踊っていました。小さいころは私も一緒に
![「アイヌの女としてきれいになりたい」 現代に生きるアイヌの文身(いれずみ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/870a02286f51491cf444ba504f77f2a41fed0d43/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fvideo-images.vice.com%2Farticles%2F5a7d6880fcd06a43d060ddac%2Fsocial_lede%2F1571371171598-1518169650149-13.jpeg%3Fimage-resize-opts%3DY3JvcD0xeHc6MC43MDA4NDM2MDgwNDY3MjI5eGg7Y2VudGVyLGNlbnRlciZyZXNpemU9MTIwMDoqJnJlc2l6ZT0xMjAwOio)