2014年11月29日、台湾では統一地方選挙が実施される。第2期馬英九政権がちょうど折り返しを迎えた中でその評価が問われる選挙となりそうだ。 という真正面からの話は別にしてちょっと気になる話があったので紹介したい。ポイントは「中国のアメとムチは効かないのか?」、だ。 ■野党が優勢っぽい、統一地方選挙について 一応は統一地方選挙について簡単な説明を。 直轄市の市長選、通常の市・県の首長選、直轄市市議会選挙、通常自治体の議会選挙が一気に行われる。 最大の注目は台北市長選挙、無所属の柯文哲氏が快進撃を続け、ライバルとなる国民党の連勝文氏に世論調査で10ポイントもの差をつけてリードしている。連勝文氏の父親は元国民党主席の連戦氏。総統選では2度にわたり陳水扁前総統に敗れ「連戦連敗」と揶揄された人物ではあるが、国民党の重鎮であることは事実。台北市長選挙でプリンス陳勝文氏が敗れるようなことがあれば、台湾