■読者を挑発し続けるミステリー/ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメーカー」(池田 真紀子訳/文藝春秋) ■ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメーカー」 リンカーン・ライムとアメリア・サックスを主人公にしたシリーズ第7弾である。 2段組500ページに及ぶ大作、しかも書かれているのは、ほぼ3日間の出来事に過ぎない。それを一気に読ませる・・・・が、すんなり一気という訳にはいかない。本が重い?のである。寝転んで読むと、腕が疲れるのである!? しかも、ディーヴァーならではのドンデン返しと、それに至る張り巡らされた伏線に気が抜けない。つくづく、この作家を読むには、体力と知力?が必要なのである。 ある日、立て続けに2件の殺人事件が起きる。死に至る時間を長引かせる極めて残酷な手口、傍らにはアンティーク時計と、ウォッチメーカーの署名。 やがて犯人は10個の同一時計を購入したことが判明、これは10人の連続殺
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