ブックマーク / cruel.hatenablog.com (6)

  • お金についての浅はかな話 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論 作者: 山形浩生,J・M・ケインズ出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2011/11/16メディア: 単行購入: 7人 クリック: 272回この商品を含むブログ (11件) を見る ビットコインがらみでお金に関するをいくつか読んでいるんだけど……どのを読んでも、「ではお金とは何か、その質とは何か」というのが必ず出てきて、そしてお金の哲学みたいな話がはじまる。 だけれどいろいろ読んで見て、基的に、お金を哲学的に理解しよう、質的に厳密に理解しようという議論って、全部だめだという感想に到った。特に、真剣にそれをやろうとした当に善意の、学問的良心に満ちた、生真面目な学者先生の議論は、その熱意は痛いほどわかるので大変言いにくいんだけど、まったくダメ。いやむしろ哲学的に、理念的に、精緻に、厳密に掘り下げて原理的に考えようというその生真面目な

    お金についての浅はかな話 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    irota
    irota 2014/07/15
    「人は無限遠のことなんか心配しない」「お金で取引が行われるためには、無限遠の保証なんかいらない。」「唯一必要なのは、人間はこの先存在しつつける限り、何かを媒介に価値の交換を行う、という確信だ。」
  • あらためて、オリンピックに経済効果なんかないこと。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    昔、Voiceに、オリンピックに経済効果なんかないし、無理して誘致すべきでない、というコラムを書いた。 オリンピックには経済効果なんかありません。(2007/05) 2007年の話で、ここで話題にしているのは、2016年リオデジャネイロオリンピックが選ばれたときの話。ぼくが言ったとおりアメリカ大陸になったでしょー。 で、その中で話題にしている研究というのは、以下のものだ。 Jeffrey G. Owen (2005) "Estimating the Cost and Benefit of Hosting Olympic Games: What Can Beijing Expect from Its 2008 Games?" The Industrial Geographer, Volume 3, Issue 1, p. 1-18 こうやっても君たちは読まないだろうから、ざっと訳してあげまし

    あらためて、オリンピックに経済効果なんかないこと。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    irota
    irota 2013/09/10
    「お金を使ってまわせばいいなら、失業保険や減税でみんなの好きに使ってもらうほうがみんな満足。オリンピックは、それを勝手に特定の分野(土建屋さんと代理店)に強制的にまわすだけ。」
  • honz『ノンフィクションはこれを読め』:まあ、ぼくの足もとにも及びませんな。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ノンフィクションはこれを読め! - HONZが選んだ150冊 作者: 成毛眞出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/10/24メディア: 単行購入: 2人 クリック: 99回この商品を含むブログ (8件) を見る こののもとになっている Honz という試みについては、かつてこのように酷評したし、その成果であるこのもその期待を裏切るものではなかった。 Honzにある書評のほとんどに共通するダメなところというのは、基的に、評者がを読んで「おもしろかった」というのを、そのの中だけで閉じて言っていることだ。そのの範疇を出る書評がほとんどない。 たとえばHonzで最近見かけた、ユニクロ柳井『現実を視る』の書評というか紹介。 これ、実は小学校の読書感想文と大差ないものだというのはすぐわかると思う。あらすじやいくつかおもしろいエピソードを紹介して、最後に「ぼくももっと勉強しな

    honz『ノンフィクションはこれを読め』:まあ、ぼくの足もとにも及びませんな。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    irota
    irota 2012/11/04
    「書評のほとんどに共通するダメなところというのは、基本的に、評者が本を読んで「おもしろかった」というのを、その本の中だけで閉じて言っていることだ。その本の範疇を出る書評がほとんどない。」
  • 長山靖生『戦後SF事件史』:なんだ、ぼくが一回も出てこない事件史なの? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    戦後SF事件史---日的想像力の70年 (河出ブックス) 作者: 長山靖生出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/02/11メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 122回この商品を含むブログ (34件) を見る なんだ、戦後 SF 事件史で、愛国戦隊大日とかにも触れてて、ぼくが一回も出てこないの? つまんなーい。ちなみにこの、しょせんは戦後「日SF「業界」事件史なんだよね。 が、それ以上にぼくががっかりしたところは、書の最後。東北震災と前後して小松左京が死んだことに触れて「日は今、もっとも必要な人材を失ったのである」(p.271) と述べて、SF 的な想像力こそが震災からの復興に大きく役立つはずだ、とまとめている。 小松左京的な構想力のかつての意義とその現代的な課題については、イナバ、田中、山形の SF 鼎談でかなり語った。そしてそこでも指摘

    長山靖生『戦後SF事件史』:なんだ、ぼくが一回も出てこない事件史なの? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    irota
    irota 2012/03/05
    「実は自分が考えたことの大半は、とっくに誰かが考えているのだ。そして自分の考えの相当部分は、浅知恵にすぎない」
  • エスピン=アンデルセン『平等と効率の福祉革命』:新しい福祉社会の見取り図を提案する希有な本。ただ監訳者の我田引水解題はないほうがまし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割 作者: イエスタ・エスピン=アンデルセン,大沢真理出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/19メディア: 単行購入: 14人 クリック: 506回この商品を含むブログ (11件) を見る 福祉の議論は公共頼みになりがちだ。医療も高齢者も育児も失業も国がもっと金を出せ――でも、家庭や企業も福祉をかなり提供している。そのバランスを見ないとだめだ、と看破したのが書の著者エスピン=アンデルセンだった。きたる高福祉社会に向けて、彼は女性をもっと働かせろと主張した。福祉サービス職を増やし(企業の事業機会)、女性を働かせ(家計収入増大)、税収を増やせ(公共の負担力増大)! この分析と提言は大きな影響を与えた。そして女性の労働進出は進んだ。でもまだ中途半端な水準だ。一方であらゆる社会では格差の固定化と拡大が進んでいる。なぜだろう? 書はこの問題

    エスピン=アンデルセン『平等と効率の福祉革命』:新しい福祉社会の見取り図を提案する希有な本。ただ監訳者の我田引水解題はないほうがまし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    irota
    irota 2012/02/02
    「規範的な話から入っているので、結論も当然規範論。日本社会はダメだ、社会の意識改革が必要だという、思想統制待望論に落ちる」「福祉予算を増やせ、手当を増やせというだけではおそらくかえって状況は悪化する」
  • 山形浩生 の「経済のトリセツ」

    Executive Summary コミュニケーションは、お互いの心的モデルを変えるということ。ネットワーク化したコ ンピュータは、利用者の心的モデルの外部化を可能にし、従ってコミュニケーションを大幅 に改善する。これや協働的な創造的作業を飛躍的に改善させる。対面コミュニケーションす らコンピュータの支援を受けるようになる。そのためにはコンピュータが、メッセージ処理 装置 (いまならルーター) 経由でネットワーク化され、インタラクティブな利用が進み、 あらゆるオンラインのリソースが相互に使えるようになる必要がある。費用も決して高く はない。実現すれば社会は、地理的制約を超え、関心に基づくオンライン・コミュニティが 花開く。そしてそのネットワークのソフトデバッグ業務で失業もなくなる!(要約訳者) リックライダー「コミュニケーション装置としての コンピュータ」 (1968) (pdf, 1.6

    山形浩生 の「経済のトリセツ」
    irota
    irota 2011/11/22
    「日本人は日本の「サービス」がきめ細やかでよいと思っているけど、実際は日本の「サービス」の多くは客には何の意味もない自己満。成田で、地上整備の人が飛行機に手を振らされているのを観たことがあるでしょう」
  • 1