ミニマル・ミュージックの先駆者として知られる作曲家、スティーヴ・ライヒ(1936−)。 延々と続く単純な音型のループや漸次的位相変異(少しずつ起こるズレや変化)。ライヒの作品に見られるこれらの技法は、聴き手に『独特の浮遊感』や『極めて原始的な催眠効果』をもたらすという。 時に恍惚状態になったり、逆に催眠作用をもたらす。こうした効果は、ライヒの音楽の最大の特徴であり魅力となっている。 スティーヴ・ライヒの世界・その魅力を、本人のインタビューを交えて紹介する。作曲家・吉松隆氏をゲストに迎え、ライヒの音楽がもたらす不思議な効果をわかりやすく紹介していただく。