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ブックマーク / ameblo.jp/philosophysells (7)

  • 『歓待の原理——クロソウスキーからフーリエへ(論文再録)』

    歓待の原理——クロソウスキーからフーリエへ(論文再録) | Philosophy Sells...But Who's Buying? 昔書いた、「歓待」についての論文です。 よかったらお読みください。 歓待の原理 クロソウスキーからフーリエへ 國分功一郎 歓待(hospitalité)を巡る議論は、或る対立の中に閉じ込められているように思われる。一方には、異邦人を受け入れる義務を唱える者がいる。他方には、それによる秩序の壊乱を危惧し、受け入れを拒否する者がいる。歓待の概念は、亡命者や移民など、共同体へと不意に来る訪問者への対応が論じられるなかで急浮上してきた。しかし、上のような対立を土台にする限り、歓待という概念の可能性を問うことは困難であるといわねばならない。そこでは、「異邦人を受け入れよ」という命令と、それに対する拒否が平行線をたどるだけである。そして、歓待とは何であるのかが不問に付さ

    『歓待の原理——クロソウスキーからフーリエへ(論文再録)』
  • 『『SPA!』(2/11・2/18合併号)での浅田彰さんからの批判について』

    【1】『SPA!』で浅田彰さんが僕に批判的に言及されているというので読んでみました。いくつか説明しておかなければならないことがあると思うので、すこし連投したいと思います。 【2】まずこれです。《京大の人文研にいる〔…〕王寺賢太が、國分を呼んでスピノザ論を聞いたことがあるんです。〔…〕國分は、驚くべきことに、ドゥルーズやネグリのみならず、 古典的なスピノザ研究の蓄積についてもほとんど言及せず、ひたすら「僕のスピノザ」を大声で得々と語るわけ》。 【3】最初にはっきりと述べておくと、僕はいままで一度も、「スピノザ論」を語って欲しいと依頼されて京大の人文研にお伺いしたことはありません。これをまず確認しておきます。 【4】ただ二年ほど前、一度京大にお招きいただいたことがあります。その時の論題は市田良彦さんの『革命論──マルチチュードの政治哲学序説』(平凡社新書)で、合評会をやるからこのを論じて欲し

    『『SPA!』(2/11・2/18合併号)での浅田彰さんからの批判について』
  • 『真木悠介とドゥルーズ、性と生殖の差異』

    真木悠介とドゥルーズ、性と生殖の差異 | Philosophy Sells...But Who's Buying? 真木悠介の『自我の起源——愛とエゴイズムの動物社会学』を(いまごろになって)読んだ。 いま書いているの文体の参考にと、編集者の方に送っていただいたものだが(すみません、やっといま読んでいます…) 実におもしろかった。 大学生の時に読んでおくべきでしょうが 俺はそんなに読書家じゃないので、おゆるしを。 自我の起原―愛とエゴイズムの動物社会学 (岩波現代文庫)/真木 悠介 ¥1,050 Amazon.co.jp 真木悠介の言っていることを使うと、 ドゥルーズが言っている七面倒くさい議論が、 ものすごく簡単に説明できる気がする。 たとえば個体についての議論。 クローバーというのは、地上には一生えているように見えるけれども 地下茎でつながっていますね。 (因みに、最近趣味

    『真木悠介とドゥルーズ、性と生殖の差異』
  • 『【再掲】「パリのデモから考える」(スタジオジブリ小冊子『熱風』2012年2号「デモ」特集号掲載)』

    【再掲】「パリのデモから考える」(スタジオジブリ小冊子『熱風』2012年2号「デモ」特集号掲載) | Philosophy Sells...But Who's Buying? 昨日、日比谷公園であったピースオンアースというイベントに行ってきました。 デモにも少し参加しました。 そこでいろいろ考えることがあって、 それをツイートしました。 たとえば… これとか、これとか、これとか、これとか、これとか、これとか…。 ツイートしながら、 この前ジブリの『熱風』二月号に掲載していただいた拙文のことを思い出し、 またそこで書いていたことの妥当性を再確認しました。 既に三月号が発行されていますので、 その文章を再掲します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ スタジオジブリ小冊子『熱風』2012年2号「デモ」特集号掲載 デモについて 國分功一郎 私は学者の端くれであって社会運動家ではないし

    『【再掲】「パリのデモから考える」(スタジオジブリ小冊子『熱風』2012年2号「デモ」特集号掲載)』
  • 『『暇と退屈の倫理学』今日発売、イベント告知』

    やっとこの日が来ました。 『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社) が今日発売です。 とにかく強調したいのは 多くの方に読んでいただきたいと思い、 平易な書き方を目指したということです。 最初の「はじめに」のところなんかも 問題の所在がイメージとしてつかめるよう 工夫してみたのですが、 いかがでしょうか? 是非、見かけたら書店で手に取ってください。 たぶん、 目立つ表紙です。 暇と退屈の倫理学/國分 功一郎 ¥1,890 Amazon.co.jp 鈴木成一さんのすばらしい装丁。 写真は勝又邦彦さんの作品です。 表紙を外して開いてみると分かりますが、 両袖にまで及ぶ長大な作品です。 今年は年始めに『スピノザの方法』(みすず書房)を刊行できました。 続いて『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)を刊行できました。 前も書きましたが、 を出したくても出せない時代がありました。 スピノザは『神学政治論』が招

    『『暇と退屈の倫理学』今日発売、イベント告知』
  • 『Kafka, post-fordism and Super-One』

    Kafka, post-fordism and Super-One | Philosophy Sells...But Who's Buying? ドゥルーズとガタリが『カフカ』ってを出していることは知られてはいるのですが、 カフカ―マイナー文学のために (叢書・ウニベルシタス)/ジル・ドゥルーズ ¥2,835 Amazon.co.jp これはあまり言及されないです。 マイナー文学とか、文学機械とか、アレンジメントとか、集団的言表行為とか ドゥルーズ=ガタリの概念として有名なものの多くがここで初めて語られたんですが、 あまり読まれていません。 これもよく忘れられているのですが、 『カフカ』の出版は1975年。 『アンチ・オイディプス』(1972)の後、 『千のプラトー』(1980)の前なんですね。 ガタリは当にカフカが好きで、何を考えるにしても、 「カフカだったらどう考えただろうか?」

    『Kafka, post-fordism and Super-One』
    irureme
    irureme 2010/08/23
    >「それは質の悪い、つまらないおもちゃだ。俺の遊んでいるミクロマンと一緒にするな。ミクロマンの遊び方は無限大だ」とかそんなことを考えていました。
  • Philosophy Sells...But Who's Buying?

    「哲学の映像」と「映像の哲学」を定期配信する新しいプラットフォーム〈國分功一郎の哲学研究室〉がオープンしました。 哲学は映像で何ができるかを実験していくプラットフォームですが、同時に、私がこれまでに書いてきた様々なテキストもアーカイブされており、このブログの記事もそちらにまとめられています。ぜひご覧ください。

    irureme
    irureme 2010/06/02
    國分功一郎
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