京都府大山崎町の2小学校の校舎と体育館の老朽化が深刻化している。両小とも施設は1970年代前半の建築で、外壁がはがれ落ち、雨漏りも目立っている。町は2018年度策定の学校施設の長寿命化計画に沿って大規模改修を進めたいとする。しかし、議会は近年発生した地震や豪雨などの災害を考慮した再調査を求めており、現場の教職員や児童たちが望む、安全な教育環境が実現するめどは立っていない。 【写真】雨漏りしている6年生の教室 両小の校舎などは大山崎小が1972年、第二大山崎小は73年にそれぞれ建設された。半世紀近くが経過し、外壁がはがれ、雨漏りが頻繁に起こるなど、老朽化が児童の学校生活に影響を及ぼしている。 特に、第二大山崎小の雨漏りは深刻だ。6年生が使う教室の一つは天井から児童の机に雨水が直接落ちる。激しい雨天時はひびの入った柱から水が噴き出す。校務員がビニールを使って雨よけを作り急場をしのぐ対応が慢性的