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  • 犬飼前会長インタビューを読んで(サッカー批評49号): 武藤文雄のサッカー講釈

    先日発売になったサッカー批評49号に、ミカミカンタ氏による犬飼日協会前会長のインタビューが掲載されている。題して「犬飼基昭『回想録』不都合な真実」。 拙ブログをお読みの方ならご存じの通り、私は犬飼氏を過去厳しく批判してくきた。その批判要因の多くは、「実現不可能な年またぎ開催を深い考えなしに提案し、不可能な事を論理的に否定されても、意地をはって強弁する、しかし信念などかけらもなく、日サッカー界に多大な迷惑をかけた」からである。したがって、氏が協会会長を継続しなかった事に大いに快哉を叫んだものである。 そのようなサッカー狂にとって、インタビューは「ああ、やはりこの人が協会会長を辞めてよかった」と言う「何とも奇妙で情けない安堵感」を大いに味わえるものだった。稿では、まずインタビューそのものへの感想を述べた上で、上記の「奇妙で情けない安堵感」について講釈を垂れたい。 ミカミ氏は同誌47号

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    isdyy 2010/12/21
  • Jリーグと地上波放送: 武藤文雄のサッカー講釈

    今節、ベガルタはFC東京に終了間際の感動的逆転劇で勝利。現時点で残留争いしているライバルに、このような勝ち方をして、勝ち点6差をつけられた事は大きい。加えて、同じくベガルタと残留争いを演じているアルディージャ、ヴィッセルも敗戦した事で、それぞれとの勝ち点差も3広げる事ができた。素直に喜びたい。色々事情があって、映像もまだ見ていないので、残留争いを含めた講釈は別途垂れたいと思う。 で、今日は全然別な、お題について講釈を垂れたい。 今日の午後、何となく新聞でテレビ番組を探していた。すると、セリーグもパリーグもプレイオフをやっているのを見つけた(そう言えば、先週もライオンズとマリーンズの攻防を見たのを思い出した、2試合とも中々おもしろかった)。そこで驚いたのだが、セリーグのプレイオフ、タイガース対ジャイアンツの試合を地上波でやっていないのだ。 (少々失礼な言い方かもしれないが)先週のライオンズ対

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    isdyy 2010/10/18
  • 南アフリカワールドカップ終了: 武藤文雄のサッカー講釈

    愉しかった1ヶ月が終わってしまった。 決勝戦。だいたいワールドカップの決勝戦は、往々にして「ここまで来る事」に全エネルギーを消費してしまったチームが登場する事が多く、一方的でつまらない試合も多い。 しかし、今回の決勝は相当おもしろかった。少なくとも私が見た範囲の中では過去を振り返っても、ベストの決勝戦だったのではないか。78年のリーベルスタジアムの超熱狂や、94年のフランコ・バレシ対ドゥンガの陰々滅々も悪くなかった。また、06年のカンナバーロ対ジダンの盾矛対決も、ジダンがナニするまでは(イタリアの攻撃が今一歩ではあったが)、中々だった。しかし、今日の決勝は、双方が敵を何としてでも崩し切ろうとする攻撃姿勢、加えて双方の(と言うと不正確だな、仕掛けたのはオランダだ)削り合い。それでも、両軍が持ち味を出して、何とか勝とうともがく死闘。当におもしろかった。 ただ、残念だったのは、今大会、我々も当

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    isdyy 2010/07/14
  • 岡田氏の問題点: 武藤文雄のサッカー講釈

    岡田氏の功績については別途まとめるつもりだが、今さら感もあるだろう。まずは、岡田氏の問題点について指摘する事で、次期代表監督がどうあるべきかについての検討材料としたい。岡田氏の問題点は、はっきり4点あったと思う。 1つ目。今年に入ってからの成績が酷かった事。 常にブログで書いて来たが、いずれの試合も「各選手の体調が酷い」と言う明確な要因があった。しかし、だからと言って、あんなに負けていいかと言うと... カメルーン戦、後半半ばまで、ほぼ完璧な守備を見せた日だが、終盤ラインが下がった事もあり結構危ない場面があった。勝ったと言う結果は嬉しかったが、反省すべき点も多い試合だった。大会後も選手達は「カメルーンに勝った事で自信がついた、チームがまとまった」と語っていた。要は選手達も、あれだけ勝てずにいたから、疑心暗鬼だったのだろう(もちろん、カメルーンの必死さも原因の1つだ、カメルーンはデンマーク

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    isdyy 2010/07/06
  • 夢は叶い、悔しさに震え、未来を恐怖し、改めて感謝する: 武藤文雄のサッカー講釈

    とにかく悔しい。あれほど「完璧な試合」を堪能すると言う幸せな時を過ごしたのに、勝てなかったのだ。 ワールドカップでこう言う「完璧な試合」を見たかったのだ。いや、やりたかったのだ。当に幸せな3時間だった。でも、それでも、歓喜を味わう事ができないなんて、こんな悔しさを味わうなんて。そして、さらに絶望的な想いにとらわれている。もう2度と、このような見事なチームを所有する事はないのではないかと。 試合が進む。いや進んだのは「試合」ではなくて「時間」だな。双方、ガップリ四つ。田と遠藤を軸にいくら攻め込んでも、最後ダ・シルバが立ち塞がる。とにかく忌々しい。でも、パラグアイから見ても同じに思えた事だろう。「何なんだ、あの22番は」と。 もちろん、最後に中澤とダ・シルバが立ち塞がる事に成功するには理由があって、双方の組織守備が実に見事だからだ。オルティゴサの展開を止めるために遠藤を前に出し、サンタクル

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    isdyy 2010/07/01
  • 欧州に行けばうまくなれるのか: 武藤文雄のサッカー講釈

    先日発売のNUMBER6月18日号(6月上旬、つまりキリンカップ直後、ウズベク戦前に発売)に掲載されたフィリップ・トルシェ氏(文章化はおなじみ田村修一氏)の日本代表論(題目は「岡田監督よ、解任報道には耳を貸すな」)が、中々おもしろかった。 氏はそこで、「予選突破は問題ないだろう、しかし多くの選手は国際経験が不足しており、岡田氏の手腕は悪くはないが、このままでは大会での好成績は難しいのではないか」と言う論を展開している(もちろん、この要約は武藤の読解です)。中でも、いかにもフィリップらしい、欧州至上主義の主張がおもしろい。以下抜粋する(あくまでも、そう言った部分を恣意的に武藤が抜粋しているだけで、氏の全論を抜いているのではない点は注意ください)。 近年の日は、アジアにしか目を向けておらず、世界に向かって眼を見開いているとは言い難い。世界に伍していこうとする意志も感じられなければ、具体的な

  • 名波浩の全体視野: 武藤文雄のサッカー講釈

    98年6月14日フランスはトゥールーズ、我々は掛け値なしのワールドカップ初戦である対アルゼンチン戦を迎えた。直前の強化試合でチェコやユーゴスラビアに相応の戦いができていたものの、どこまで戦えるものなのか、不安は大きかった。 けれども、試合が始まるやその不安は一層された。井原正巳が固める最終ラインの1つ前で、名波浩が落ち着いた読みを見せアルゼンチンの仕掛けを何とか押える。さらに名波はボールを持つや丹念な技巧で溜めを作って時間を稼ぎ、幾度か中田英寿に前を向いてプレイさせる事にも貢献した。(まだ1次リーグ初戦ゆえフル回転とは言えないアルゼンチンではあったが)とにかく日は井原と中田と名波を軸に、何とか真っ当な中盤戦に持ち込む事に成功したのだ。 続くクロアチア戦も、(クロアチアが引いてきた事もあったのだが)日の中盤は名波を軸に存分に機能。名波のインタセプトを受けた中田のロングパスから中山雅史が抜

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