メディアミックス戦略の草分けである80年代のカドカワ映画の象徴であり、80年代アイドルとしてみても松田聖子・中森明菜と比肩する人気を得たのが薬師丸ひろ子だ。 78年のカドカワ映画「野生の証明」の鮮烈デビューからすでにアイドルとして一躍人気をえた彼女だったけれども、その後の主演映画は「翔んだカップル」「ねらわれた学園」と続き、「セーラー服と機関銃」の公開時にはその人気が頂点に達する。 「セーラー服と機関銃」の配収成績は角川映画のヒット作である「犬神家の一族」「人間の証明」を抜き22億円に達し、当時の歴代5位に入る爆発的なヒット、デビュー曲となった主題歌「セーラー服と機関銃」も売上86.5万枚で年間チャート2位という驚異的な記録をつくる。 その後も角川映画の盆・正月のメインのプログラムで彼女は活躍、その主演映画の主題歌を歌うという形で歌手業を続けていく。84年の「Wの悲劇」を最後に彼女は角川か
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