【動画】篠沢教授、電子の「声」で講演講演後、コンピューターソフトを使った音声で歓談する篠沢秀夫さん(中央)=15日午後7時49分、東京都千代田区、樫山晃生撮影 仏文学者の篠沢秀夫さん(78)が15日、東京都内で開かれた日本文芸家協会の集まりで講演した。難病で声を失った篠沢さんだが、かつての声を合成して文章を読み上げるコンピューターソフトを用いて、闘病の思いなどを語った。 「これからも前進、前進、また前進」。事前に自らパソコンで用意した原稿が、かつてクイズ番組でおなじみだった「篠沢教授の声」で読み上げられた。篠沢さんは2009年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され、のどに人工呼吸器を付けたため話せなくなった。昨年、音声ソフトの技術者らと出会い、出演したテレビ番組のテープから声を集めた。この日は車いす姿で登場した。 講演を終え、篠沢さんは「僕の話を真剣に聞いてくださって感激でした」と