■触れ合う世界続いて、本数の少ない路面電車に乗り継いで到着した場所は、到る所で野ウサギを見掛ける、自然に恵まれた広大な敷地を持つ公園。 そこへ足を踏み入れて緑が生い茂る小道を進むと、フェルクリンゲンに比べて幾らか小振りな溶鉱炉が2つ並んで建っているのが遠目にも見えてくる。 ドイツのデュイスブルグに在るこのランドシャフトパークは、巨大なスケールに反してひっそりと佇んでいたフェルクリンゲン製鉄所とは対照的に、敷地内一杯に所狭しと家族連れが集まって盛大に賑わっていた。 高炉脇に並ぶ建物の外観には工業建築物の写真を撮り続けたベッヒャー夫妻の作品が大きく飾られ、中では大音量で様々なバンドが生演奏を繰り広げている。 日本で高炉を利用した産業遺産と言うとやはり東田第一高炉跡広場が有名だが、フェルクリンゲンと同じく静かに歴史を語っていたこのモニュメントを思い出しながら沢山の家族が行き交い子供達の歓声に包ま