概要 JR 東日本中央本線飯田橋駅は 1928 (昭和 3) 年 11 月 15 日開業の駅であり 80 年以上の歴史を持つ。そして同駅の特徴としては、やはり駅自体の構造であろう。まず、ホームが都心の駅としては珍しくかなりの急カーブを描いており、車両とホームの間がかなり空いている。また、西口は牛込橋の袂にある出口まで延々と通路を渡って行かなければならない。 慣れると当然のように思うかも知れないが鉄道駅としてはあまりよろしくないとも言える構造なのである。ではなぜこんな立地に駅があるのか。 当駅の歴史を紐解く上で忘れてはならないのが飯田町駅と牛込駅である。飯田橋駅のある場所に最初にレールが敷かれたのは、国有化以前の甲武鉄道による 1894 (明治 27) 年 10 月 9 日の新宿~牛込間の開通時まで遡る。その後、翌年 4 月 3 日に飯田町(飯田橋ではない)まで路線が延長された。さらに同年