「グローバルワーク」や「ニコアンド」、「ローリーズファーム」などを展開する、カジュアル衣料大手のアダストリア(旧ポイント)が絶好調だ。 2016年2月期の営業利益は前期比2.6倍の160億円と急増(売上高は前期比8.4%増の2000億円)。2010年2月期の営業利益169億円にも迫り、6年ぶりに過去最高益に近い水準となった。福田三千男・会長兼最高経営責任者(CEO)は、「のれん償却前で見ると、実質的に過去最高益だ。大変時間がかかった6年間だったが、やっと振り出しに戻った」と、安堵の表情を見せる。 競合アパレルが暖冬などで苦戦する中、福田会長は「われわれはさほど値引きすることなく、現場スタッフが自信を持ってお客さんに商品を薦めることができている」と指摘。2016年2月期の既存店売上高は、前期比5.2%増と上昇。基幹ブランドであるグローバルワークの売上高が前期比19.7%増の361億円を叩き出