【パリ会川晴之】トランプ米大統領は11日、中間選挙後初の外遊先となるパリ訪問を終え、帰米した。第一次世界大戦終結100周年記念式典などに参列するのが最大の目的だったが、10日は「悪天候」を理由に、米戦没者約2000人が眠るパリ郊外の墓地訪問を取りやめた。11日にも各国首脳が参加した国際会議を欠席するなど、傍若無人とも言える行動に国内外から批判が出ている。 トランプ氏は9日夜にパリ入りし、10日はパリから約85キロ離れた激戦地ベローで開かれた米兵の追悼式典に参加する予定だった。ヘリコプターで移動するはずだったが、悪天候のために断念した。米国の指導者としては、この追悼式典も重要で、米国内では「雨天は予想できたはずで、(車を使うなどの)予備プランを持っておくべきだった」などの批判が出ている。