正面衝突避けた防衛省 田母神氏は懲戒処分なら争う構え(1/2ページ)2008年11月8日17時1分印刷ソーシャルブックマーク 3日、記者会見する田母神俊雄・前航空幕僚長=東京都中央区、越田省吾撮影 過去の日本の侵略行為や植民地支配を正当化する論文を発表して更迭された田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長が定年退職扱いとなって退職金を受け取ったことは、11日に参院外交防衛委員会で行われる参考人招致でも焦点になりそうだ。「非はない」と主張する田母神氏との正面衝突を恐れた防衛省の判断が、異例の決着の背景にあった。 「懸賞論文に応募したら300万円当たっちゃったんですよ」。田母神氏が増田好平事務次官ら防衛省幹部に受賞を伝えたのは、10月31日午後のことだった。 この時、田母神氏が心配したのは論文の内容ではなく、民間企業から受け取る賞金300万円の取り扱いだった。相談された増田氏は「事務的に詰める必要