という持論を、極めて感覚的な言葉で説明してみたいと思います。ラノベをラノベたらしめているものは何か、という問いには「イラスト」「キャラ」「文体」など幾つかの答えがあり得るわけですが、ここに「シリーズ」を付け加えてみてもいいんじゃないでしょうか。自分の知る限り、非シリーズの純粋な単発長編で歴史に名前を残しているラノベ作品はごく稀です。これはラノベ的なキャラ立てに、エピソードの積み重ねによるキャラのリアクションと関係性の蓄積が特に有効(必須ではない)だから、だろうと思います。言い換えると、単発作品では「ラノベらしさ」が出しづらい。別に「シリーズ」はラノベ特有の要素ではありませんが、そうした非ラノベ小説はシリーズ化されることで多かれ少なかれラノベ性を帯びている、ということは言えるのではないでしょうか。ラノベ新人賞への投稿作品には、各賞によって差はありますが基本的に文庫一冊分の文字数という制限があ