米ロサンゼルス連邦地裁は9日、同性愛者であることを公言して軍務に就くことを禁じた米軍の規定を違憲とする判決を言い渡した。米軍は入隊審査で同性愛者と公言しない限り容認する「聞かない、言わない」の方針を取っているが、地裁は、この方針が、言論の自由を保障した米憲法修正1条に違反すると判断した。 ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)などが伝えた。 オバマ大統領は同性愛者を米軍に正式に受け入れる考えで、国防総省は規定の見直し作業を進めている。米下院本会議も同性愛者の軍務に道を開く法案を可決している。 AP通信によると、1994年以降、1万3500人以上が、同性愛者であることが発覚して軍務を解かれている。(共同)