オタどんに教えられて、書店へ行ったら、まだ先月3月号の『本の雑誌』があったので、絲山秋子+豊崎由美の対談を読んだら、おお私の名前が出てくる。 絲山氏が、私がアマゾンのレビューで石川淳の『紫苑物語』に「誹謗中傷」めいたことを書いている、と口火を切っている。引用はないのだが、こういうものだ。 石川淳のどこが面白いのだろうか, 2009/1/28 石川淳は、フランス語、漢文ができてすごいが、それだけで、小説は面白くない、と言われて久しい。この「紫苑物語」を私は高校時代に読んで、こういう小説なら書けるかもと思ったが、要するに高校生の空想程度のものでしかないということだ。それでも石川淳が消えずに残っているのは不思議だが、もしかすると高校生が読んでいるのだろうか。大人の読みものとはとうてい言えない。非リアリズムも結構、泉鏡花くらいになれば見事なものだが、石川淳というのは非リアリズムのダメなほうの例とし