JR福知山線で先月15日、30代の男性運転士が快速列車を運転中に居眠りしていたことが12日、JR西日本への取材で分かった。同線で05年4月に起きた脱線事故の遺族が目撃していた。JR西は運転士を先月27日まで乗務停止にしたが、公表していなかった。 同社などによると、先月15日午後0時35分ごろ、大阪発篠山口行き下り快速列車の先頭車両に乗っていた遺族が、運転士の様子がおかしいことに気づき、西宮名塩駅で車掌に伝えた。運転士は内部調査に「北伊丹から宝塚ぐらいまで眠気を感じ、3回ぐらいカクッとなった」と認めたという。 北伊丹−宝塚間の所要時間は約10分。1分間操作をしないと緊急停止装置の警告音が鳴るが、この時は作動していないという。同社は乗務停止にした理由について「(脱線事故が起きた)福知山線での居眠りを重く見た」としている。目撃した遺族は「この路線で居眠りをするとは。企業の体質がおかしいのでは