教育課程が大きく変わろうとしているなかにあっても,技術教育は人間形成にとって,また技術立国を支える国民の教養として不可欠なものですが,技術という単語の意味の多様性によって,その姿が共通認識されにくいという現状にあることも軽視できません。 その理念や目標については,様々な考え方があり,自由な立場で研究が進められるということはそれなりに大切な意義があることは万人が認めることでしょう。しかし,技術教育を推進させるためには,ある程度の共通認識されたものも必要な情勢になっております。 そこで,板倉安正元会長の時代に普通教育としての技術教育について組織的な検討が開始され,その後,橘田紘洋前会長をはじめとした課題研究委員会の熱心な検討・協議が4年間にわたって続けられました。その研究結果が本年の第42回全国大会シンポジウムおよび総会において報告され,これを学会の見解とすることが提案されました。 これ