デジタルビジネスの競争が本格化する中、ニーズの変化に迅速に応える上で、アジャイル/DevOpsはもはや不可欠なアプローチとなっている。だが、新しいことに取り組みやすいスタートアップや新興企業とは異なり、既存事業、既存システムの上に立脚してきた一般的な企業がアジャイル/DevOpsに取り組む上では、さまざまなハードルがあるのが現実だ。 このような時代に開発現場はどうあるべきなのか。組織、体制はどうあるべきか。ITエンジニアに必要なマインドセット、技術などについて、アジャイル/DevOpsを実践し続けるヤフーの塚穣氏とプロダクト・エンジニアリングアドバイザーの及川卓也氏が対談を行った。 ――あらためて、ご自身の直近の活動について教えてください。 塚氏 SRE部の部長として、ここ2年は“エンジニアがつらい仕事をなくす”仕事に取り組んでいます。例えば、社内のエンジニアがもっと簡単にモノづくりができ