中島らものドラッグ・エッセイ、『アマニタ・パンセリナ』。大麻や覚醒剤、咳止めシロップ、シンナー、睡眠薬から毒キノコやガマガエルまで幅広い”ドラッグ”を扱っているが、本書はただのドラッグ・カタログではない。中島らもが”ドラッグ”を通してたどり着いた「なぜ人は酩酊を求めるのか?」の答えに迫る。 目次 『アマニタ・パンセリナ』と『バンド・オブ・ザ・ナイト』 『アマニタ・パンセリナ』が越えたモラルの壁 踏み石理論の正当性 人がドラッグを求める理由 illustration by Issey 『アマニタ・パンセリナ』と『バンド・オブ・ザ・ナイト』 『アマニタ・パンセリナ』は、中島らもが自身の体験談や古今東西から集めたエピソードを基に、ありとあらゆるドラッグについて語ったドラッグ・エッセイだ。中島らもの「ドラッグ」についての著作というと、『バンド・オブ・ザ・ナイト』を思い浮かべる人が多いかもしれない。