軍は王室に関する条項など一部を除いて憲法を停止し、全土に夜間外出禁止令を発令、全閣僚に22日中に首都バンコクに集まるよう指示した。 プラユット司令官は21日からバンコクで政府のほか、政府支持のタクシン元首相派や反政府派などの代表を招き、妥協策を模索していたが、協議が不調に終わったことで、クーデターによる秩序の回復が不可欠と判断したもようだ。 タイでのクーデターは、タクシン政権当時の2006年9月以来となる。 プラユット司令官は演説で、国民の生命を守るために権力掌握が不可欠だったなどと述べ、国民に平静を保つよう呼びかけた。演説には警察トップや軍首脳ら4人も同席し、権力の掌握を国内外に印象づけた。 プラユット司令官は20日、タイ全土に戒厳令を布告。21、22日の両日には、バンコクの軍施設に政府、タクシン派、反政府派など7者の代表を招き、暫定政権の樹立や6~9カ月以内の総選挙の実施を提案し、22