inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 株安の波が、みずほフィナンシャルグループ(FG)に押し寄せている。10月初旬、同社は保有株の減損で1737億円の損失を計上すると発表。取引関係を強化するために「政策保有」するシャープなどの電機株や、関西電力などの電力株の割合が大きいことが響いており、前期の最終利益(4845億円)の36%に当たる金額の損失処理を迫られた。 今期の計画では株式による損益をゼロとしているだけに、政策保有株の株価低迷が今後続けば、業績の大きな重しとなる。 さらに政策保有株をめぐって、みずほの幹部が頭を悩ませているのが「5%ルール」だ。 銀行は独占禁止法などの規定で、5%を超える企業の株式(議決権)の保有を原則禁止されている。みずほFGは来年