英エコノミスト誌は「超大国らしく振る舞わない」と中国を批判したが、本当は超大国らしくなり過ぎたことに腹を立てているだけだ 英経済誌エコノミストといえば、明敏でピリリと皮肉のきいた、やや保守的な分析記事が多いことで知られる。記事にはウィットとバイタリティーがあふれていて、タイムやニューズウィークの記事のほとんどは足元にも及ばない。 だが、誰だって完璧にはなれない。エコノミスト誌10月3日号の、建国60周年を迎えた中国に関する記事はあまりに的外れだった。中国が「必ずしも超大国のように行動するわけではない」ことを批判し、「これほど自信のない」政府をもつ国が台頭していることを我々は懸念すべきだと結論づけている。 だが注意深く読むと、この記事の記者が本当に不満に思っているのは、中国が超大国のように振る舞っていることだとよく分かる。中国の一部の政策は、エコノミストのエディターたちの好みではないようだ。