インフロー/アウトフローという考え方に基づく「システム思考」と、ゴールから現在地に向かってプロセスを描く「逆算思考」の二つを活用してプロセスを設計するためには、優れた“表現技法”が必要となります。そのための有用なツールが「プロセスフローダイアグラム」(Process Flow Diagram、PFD)です。今回はこれについて解説します。 PFDは、システムクリエイツの清水吉男氏によって、 ソフトウエア構造化設計の技法である「データフローダイアグラム」(DFD)をヒントに開発されました。表記法がシンプルであるため扱いやすく、汎用性が高いのが特徴です。例えば、「ビジネス書出版プロセス」をプロセスフローダイアグラムを使って実際に描いてみると図1のようになります。
![システム思考と逆算思考を活用できる表現技法「プロセスフローダイアグラム」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)