社員数わずか10人にして、23万人以上のユーザーを持つネットベンチャーの「はてな」。IT企業でありながら、仕事の進行管理には極めてアナログなツール「あしか」(写真下)を活用している。元は「はてな・進行管理」の頭文字を取って「はしか」だったが、聞こえが良くないため、「H」が取れて「あしか」と呼ばれるようになった。 段ボール箱を利用し4つに仕切っただけ。それぞれ「すぐやる」「終わった」「そのうちやる」「ペンディング」と書いてある。中には、A4用紙を8つに切ったサイズの紙にタスクを書き入れたものが入っている。思いついた人がすぐに書き込み入れておく。提案者の名前はイニシャルで紙に書く。 「すぐやる」の中に入っているタスクは毎朝10時から開くミーティングで読み上げ、担当者をその場で決める。提案書、通知書、報告書とその承認システムを備えたものがあしかだと言える。 きっかけは2004年秋、開発者が3人か