厚生労働省が1月26日にまとめたインフルエンザの発生状況によると、全国の推計の患者数は約283万人で、調査を始めた1999年以来最多となった。学級閉鎖や学年・学校閉鎖になった保育園、幼稚園、学校の数は、21日までの1週間で7536カ所にのぼっている。
ベトナム人介護技能実習生入国後講習について 外国人技能実習制度は、従来より入管法(出入国管理及び難民認定法)により実施されてきましたが、技能実習制度の見直しに...
糖尿病患者の血糖値を下げるために必要なインスリンが膵臓(すいぞう)だけでなく、脳や鼻の神経幹細胞からも分泌されることがラットを使った実験で分かったと茨城県つくば市の産業技術総合研究所(産総研)が発表した。産総研は「患者の神経幹細胞を自身の膵臓に移植することで、より安全な再生医療につながる可能性がある」と期待する。 産総研によると、糖尿病のラットの鼻などから神経幹細胞を取り出し解析した結果、インスリンを分泌する遺伝子があることを発見。これらの神経幹細胞をインスリン分泌を促進させる薬剤を使って二週間培養し、ラットの膵臓に移植したところ、七週間後に血糖値が半分以下になったという。 重度の糖尿病治療には膵臓にある膵島(すいとう)の移植が有効だが、ドナー不足などの問題がある。神経幹細胞なら内視鏡を使って人の鼻から容易に採取することが可能という。桑原知子主任研究員は臨床に向けて「ブタなどの大型の動物で
うつ病の治療法として、従来の薬物療法に加えて「精神療法」への期待が高まっている。最新の調査で、薬の過剰投与が自殺につながる危険や、患者の3割は薬が効かないことが明らかになったためだ。中でも注目されている治療法の一つが、高度なカウンセリングによって悲観的過ぎるものの見方などを改め、うつを“心”から治す「認知行動療法」だ。英国での実験で再発率を抑えられることが判明。日本でも今年度から国が診療報酬を出し始めている。しかし日本では、心理学や社会学もマスターし“全人的”なカウンセリングを行える医師が少なく、臨床心理士なども国家資格として認められていないため、担い手が不足。思うように広がっていない。うつ対策の切り札として期待される精神療法、その可能性と課題を探る。
本多 三男 (ほんだ みつお) (国立感染症研究所エイズ研究センター第一研究グループ長) 科学技術振興事業団 国際共同研究事業 クレイドE型エイズワクチン研究プロジェクト代表研究者 世界的にエイズ感染者の増加が深刻な問題化している中で、日本(代表研究者:国立感染症研究所 本多三男グループ長)とタイ保健省医科学局が協力して共同研究を行い、エイズ発症を予防する新型ワクチンを開発しました。動物実験で、ワクチンの安全性と有効性が認められ、人に投与する臨床実験への道を開きました。 安全で安価なワクチン狙う エイズ(AIDS)は、HIV(エイズの原因ウイルス)感染を原因とするウイルス感染症です。HIVが発見されたのは1981(昭和56)年で、1983(昭和58)年にはHIVの遺伝子構造が解明されましたが、未だにエイズの治療法は確立されていません。このプロジェクト*では、安全性が高く、生産を世界各地で行
米ニューヨーク(New York)の国際エイズワクチン推進構想(International AIDS Vaccine Initiative)の研究室で試験中のサンプル(2010年5月21日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Chris Hondros 【7月16日 AFP】エイズ(HIV/AIDS)ワクチンを開発する試みは数十年前から行われているが、数年前から「大きな前進」が見られ、実現の一歩手前まで来ている──。米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases、NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長が14日、AFPとの独占インタビューで語った。 インタビューは、オーストリア・ウィーン(Vienna)で18日から第18回国際エイズ会議が開催されるのを機
(新潟症例情報のところ一部修正) 予防接種を子どもにしたくないという親から「しないと人生上なにか不都合があるのでしょうか?」と聞かれました。 集団免疫の話などはまた別の機会に。ここではご本人のリスクを考えてみたいと思います。 「医学部とか看護学部とか教育学部の進学はあきらめますかねえ・・・」(実習できない→免許はとれない) 「アメリカやオーストラリアなどメジャーなところの留学とか駐在も難しい、問題がおきると大ごとですかねえ・・・」 「妊娠・育児のとき怖いでしょうねえ・・・」 といったらそんなことは考えたこともなかった、といわれました。 (まあ、その頃には本人が自分の意思で接種できますが。それまでが怖い) 医療関係者としては「怖い」が先にきます。 怖さの実感が一般の人と医療者でずいぶんことなります。 医療機関には当然のことながら重症になった人がきます。 このため、医療者は子どものときに予防接
自閉症患者の脳では感情などに関係する神経がうまく働いていないことを、厚生労働省研究班(主任研究者=森則夫・浜松医大教授)が明らかにした。脳内の特定のたんぱく質が健常な人に比べ3割程度少ないという。自閉症の新しい診断や治療法に結びつく成果で、米専門誌に5日掲載された。 自閉症は〈1〉相手の気持ちが読めない〈2〉自分の気持ちをうまく伝えられない〈3〉特定のものに強くこだわる――などの症状があり、100人に1人の割合で患者がいるとされる。 自閉症は脳内の神経伝達物質であるセロトニンと関係があると指摘する「セロトニン仮説」が有力視されてきたが、証明されていなかった。研究班は、18〜26歳の自閉症患者20人の脳を陽電子放射断層撮影(PET)で計測。感情などをつかさどるセロトニン神経の表面にあり、セロトニンを回収する働きを持つたんぱく質が、脳全体で減っていることを初めて示した。 また、脳の帯状回という
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