口蹄疫(こうていえき)の感染拡大に見舞われた宮崎選挙区(改選定数1)には3人が立候補し、各候補の出陣式では、会場に消毒マットが何枚も敷かれるなど「非常事態」の中で選挙戦に突入した。 「求められているのは口蹄疫で傷つけられた宮崎の再生だ」 自民党現職・松下新平候補(43)はそう訴えると、消毒液を吹き付けた自転車で遊説に出発した。 民主党新人・渡辺創候補(32)は、被害が集中する川南町などでは選挙カーの中から手を振るだけにとどめ、選挙カーからも降りない方針で、この日の第一声では「宮崎が沈没する危機。宮崎の再興に全力を注ぎたい」。 共産党新人・馬場洋光候補(41)の陣営は初日の感染地域入りは見送った。