接続先に発信元の情報が残らないようにインターネット接続を中継する「プロキシ(代理)サーバー」の運営会社で警視庁に摘発された業者が保有していたサーバー内に、ネット通信販売の会員情報など計約1800万件のIDやパスワードが保存されていたことが、警視庁サイバー犯罪対策課への取材で分かった。 同課が解析したところ、約178万件は通販サイトやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで実際に会員が登録していた情報で、一部で不正アクセスなどの被害も確認された。同課は、このサーバーを利用した何者かがこうしたIDなどのうち、有効なものの情報を転売したり、不正アクセスなどに悪用したりした可能性が高いとみている。 大量にIDなどが見つかったサーバーを保有していたのは、昨年11月に不正アクセス禁止法違反容疑で摘発された「日中新生コーポレーション」(埼玉県戸田市)で、主に中国の利用者からの接続を中継