新型コロナウイルスの「ワクチン接種記録システム(VRS)」に登録された個人の接種歴約1億件のうち約500万件は、内容に誤りがあるか、誤っている恐れがあることが10日分かった。デジタル庁が明らかにした。1回目接種記録の欠落などの誤りがあり、修正されない場合、20日から発行の電子接種証明書に反映されてしまう。鳴り物入りで発足し、システム運営を手掛けたデジタル庁は信用低下が避けられない。 同庁は誤表示を引き起こす可能性があるのは100万件程度と推計しており、接種歴を管理する全国市区町村に優先的に修正するよう要請。自治体の現場で膨大な事務負担が発生している。