「日本では、ゴールデンウィーク明けに新入学生や新入社員に心身の不調が出る5月病が有名です。9月病は元々、夏に長期のバカンスを取るヨーロッパで生まれました。長い休みが続いたあと、なかなか仕事モードに戻れない人が心身の不調に陥ることから9月病と呼ばれるようになったのです」(吉田院長) 日本でも近年、9月病が増えていると吉田院長は語ります。そこにはどんな原因があるのでしょうか。 「生活面での原因と、気候面での原因があります。生活面では、夏バテからくる不規則な睡眠や食生活の乱れが元凶で、それにここ2年はコロナ禍で帰省もままならない不自由さがストレスを高めています。 気候面では、9月が台風やゲリラ豪雨など気象の変動が大きい時期であるのに、そうした季節の変わり目に体がついていかないと不調に陥ります。毎年秋が深まり日照時間が短くなると季節性うつ病を発症する人が出ますが、近年は四季が曖昧になって春秋がはっ