気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」の技術開発では、海外の11のシンジケートが競争相手だった。シンジケートというのは、資金の獲得や、レース艇の開発、セーリングチームの育成など、レースに関係するあらゆる業務を行う巨大な運営団体のことだ。日本チームのシンジケートは「ニッポン・チャレンジ」だった。 有力シンジケートの1つに、ニューヨーク・ヨットクラブを主体とする「ヤング・アメリカ」がある。何しろ150年余りにわたるアメリカズカップの歴史の中で132年間もカップを保持したと聞けば、どれだけすごいシンジケートかが分かるだろう。 2000年に開催された第30回大会に挑んだ当時、ヤング・アメリカでレース艇を設計するチーフデザイナーは、米国とニュージ