実話を基に著した同名ベストセラー小説が原作の映画『私の中のあなた』が、10月から全国ロードショーされる。 主人公は13歳の少女、アナ。彼女は白血病の姉・ケイトに臓器を提供するドナーとして遺伝子操作でこの世に生まれたデザインベビーだった。小さい頃から姉を救うために体のあちこちを切り刻まれていたアナだったが「ケイトに生きてほしい」という願いは、家族の揺るがない願いだと思われていた。 しかし、アナは姉のために手術を受けることを突如として否定し、自分を「作り出した」両親を訴訟する。いったいアナはなぜ大好きな姉を救うことをやめることを心に決めたのか。彼女の決断の裏には驚くべき事実があった。 監督は、実生活で心臓病を抱えた娘を育ててきたニック・カサヴェテス。身近に感じてきた問題だからこそ、シリアスな描写になり過ぎないように繊細な優しいタッチで家族の思いを描いている。 母親のサラには15年のキャリアの中