大好きなキング・クリムゾン、なかなか前線に復帰してくれない。前回2003年の来日から随分経ち、私もすっかり情報に疎くなってしまっていた。翌年、トレイ・ガンが抜け、スケジュール多忙のためメンバーでありながら休止状態だったトニー・レヴィンが復帰した事は知っていた。『レッド(1974年)』の後や『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア(1984年)』の後の解散とも、ダブル・トリオ後の一時的なプロジェクトへの移行とビル・ブラッフォードの脱退による空白期とは違い、活動待ちの状態が続いていた。ところが、クリムゾン結成40周年にあたる2009年にアクシデントがあったらしい。すっかり情報から遠退いていた私は知らなかったのだが、クリムゾンは前年の2008年から、フリップ〜ブリュー〜レヴィン〜マステロットに加え、フリップお気に入りのバンド*Porcupine Tree(ポーキュパイン・ツリー)のドラマー、ギャヴ